定額料金CDN
海外動向
北米を中心とした配信単価の相場は低く(GB単価0.1ドル程度)、月間10万PV程度のWebサイト(配信量100GB/月、1ページ1MB)であれば、その料金は従量制としても月額$10程度です。そのため、CDN販売方法の工夫として、この程度のWebサイト(月間配信量が100GB程度)を対象にした10～ドル程度の定額プランが登場しています。
ただし、以下のような注意点があります
- 配信量が小規模Webサイトの範囲を超えると、上位プランへの移行を促される
- 明確な基準を公開していない(問い合わせすれば教えてくれる場合もある)
- 上位プランへ移行しない場合、CDN事業者から契約を解除される(基本1ヶ月単位の契約、かつ、CDN事業者からの契約解除が容易になっている)
国内動向
国内においても定額料金の配信サービスが登場していますが、海外とは異なり、ピーク性能が1Gbp程度の配信サービスをCDNと呼んで定額販売していることがあります。これらのサービスは、ホスティングサービスの以下の制限を緩和するものです
- 上位接続が100Mbps(配信は100Mbpsまで)
- 月間の流量制限あり
ただし、以下のようなホスティングサービスのスペックアップやCDN自体の価格下落があり、存在意義は限られています：
- ホスティングサービスのスペックアップ
- 上位接続の1Gbps化
- 流量制限の緩和
- 本式なCDNの価格下落
- Webサイトの場合、月間100万PVのサイトであっても1TB程度の流量しかなく、GB単価20円としても、月額2万円程度で高ピーク(10Gbps～)に耐える通常のCDNを購入できる