日本のCDNシェアについて調査結果@2020年10月


前回調査:2020年4月 次回調査:2021年4月

 

  • 調査方法
    • Webクローラー(スパイダー)によるWebサイト調査
      • FQDN数:約1,086万
      • URL数:約10,527万
  • 集計日
    • 2020年10月19日
  • 対象
    • Cloudflare、Akamai、Cloudfront、CDNetworks、Incapsula、Limelight、Edgecast,国内CDN事業者(Accelia、IDCF、IIJ、J-Stream)
  • CDN判定方法
    • cnameベース
      • Akamai, Fastly, Edgecast, Limelight, Accelia, IIJ, IDCF, J-Stream
    • レスポンスヘッダ(サーバ名)ベース
      • Cloudflare, Cloudfront, Incapsula
  • シェア集計の単位
    • ドメイン(例, example.jp)
      • 補足:FQDNでの集計では、CDNを使用しているblogサイトの影響が出る。つまり、いくつかのブログサイトは、user1.blog.example.jpのようなFQDNで構成されており、ユーザの数だけFQDNが存在する(数千以上)。それに対し、日本のCDN利用企業も数千程度であるため、FQDNで集計するとこのようなブログサイトを配信しているCDNのシェアが大きくなりすぎる。
  • 補足
    • CDN利用率/FQDNベース
      • jpドメイン:0.77%
        • CDN利用FQDN数:17,116
        • FQDN数:2,221,196

 

日本語サイトのCDNシェア

 

  • 集計対象
    • jpドメイン以外(.com等)で日本語のサイト
  • ドメイン総数
    • 13,057

 

 

JPドメインサイトのCDNシェア

 

  • 集計対象
    • .jpドメインのサイト
  • ドメイン総数
    • 7,980
      • 前回の調査より11%の減少

 

 

過去5年間のJPドメインサイトのCDNユーザ数推移(全体)

 

 

過去5年間のJPドメインサイトのCDNユーザ数推移(マイナーCDN)

 

 

過去5年間のJPドメインサイトのシェア推移(全体)

 

 

過去5年間のJPドメインサイトのシェア推移(マイナーCDN)

 

 

差分調査

 

  • 差分集計の単位
    • FQDN
  • 使用率のシェア調査ではドメインを使用したが、差分調査ではFQDN単位で集計している事に注意が必要

 

CDN利用の差分調査(JPドメイン)

 

  • 比較した日
    • 2020年4月28日と 2020年10月19日
  • データの意味
    • New Site:CDNを利用している新規FQDNを検知した
    • New CDN:CDNを使っていなったFQDNがCDNを使い始めたことを検知した
    • End: CDNの使用を止めた、FQDNにアクセスできなくなった
    • Replaced:CDNをリプレイスした(CDNを乗り換えた)

 

 

新規にCDNを利用したFQDN(JPドメイン)のシェア

 

 

CDNスイッチ(リプレイス)調査

 

  • 変化のあったFQDNの10.1%に相当する97のFQDNでCDNリプレイスが観測された。
  • リプレイス元(リプレイスで契約を失ったCDN)
    • Akmaiが最多で44 FQDN、次いでCDNetworks、Cloudflare、JP Domesticの13 FQDNと続く

 

 

  • リプレイス先(リプレイスで契約を得たCDN)
    • Cloudfrontが最多で51 FQDN、次いでFastlyの20 FQDN、 Cloudflareの10 FQDNと続く