CDN国内パフォーマンス比較(2016年9月)


Cedexis RadarによるCDNの国内パフォーマンス比較

2016年3月版

Cedexisが行っているCDNパフォーマンス計測について国内部分を紹介します。計測方法や指標の詳細については、Cedexis Radar解説を参照ください。

これらグラフの対象は以下です:

  • 主要CDN事業者(Limelight, Akamai, CDNetworks, Fastly, Cloudflare, Cloudfront)
  • 国内ユーザ(IP)からのリクエスト

Throughput比較

  • 意味合い:100KBオブジェクトの転送速度
  • データ:中央値(50%パーセンタイル)
  • 考察
    • 前回に比べAkamaiの順位が落ちている。一方、Cloudfrontはスループットが向上している
    • 引き続きCloudflareのスループットは他のCDNの半分以下

throughput-sep2016

パーセンタイル毎にプロットしたグラフは以下です。Cloudflareの落ち込みが激しいように見えるが、全体的には同じような傾向となる。

throughput-p-sep2016

Response比較

  • 意味合い:スモールオブジェクト(43バイト)の取得時間(DNSルックアップは含まず)、サーバ・ユーザ間のRTTに比例
  • データ:中央値
  • 考察
    • トレンドの大きな変化はなし(引き続きAkamaiが最良、Cloudflareが飛びぬけて最悪)

response-sep2016

パーセンタイル毎にプロットしたグラフは以下です。前回みられたFastlyのGSLB設定ミスによる大幅な落ち込み等はなく、全体的に同じような傾向をです。

response-p-sep2016

 

Availability比較

  • 意味合い:6秒(DNSルックアップ時間を含む)以内にスモールオブジェクト(43バイト)の取得が終了した率
  • データ:成功率
  • 考察
    • Cloudflareは、他のCDNにくらべ大きくAvailablityが悪いが、前回調査のような大きな落ち込みは無くなっている(悪いなりも安定している)

availablity-sep2016