HTTP/2 CDN


HTTP/2 CDNとは、オリジンサイトに代わりサイトをHTTP/2化するCDNサービスです。

HTTP/2の特徴

  • 制限事項
    • 基本的にSSL必須
  • 特徴
    • 新概念
      • HTTP/2フレーム:バイナリ化されたHTTPの新フォーマット
      • HTTP/2ストリーム:多重化された通信単位
    • プロトコルオーバヘッドの削減
      • プロトコルのバイナリ化
      • HTTPヘッダの圧縮
    • TCPセッションの1本化(TCPセッションの有効活用)
      • 新規TCPおよび新規SSLの開始コストを削減
      • 帯域制御の効率化(TCPウィンドウの最適な制御)
    •  多重通信の制御
      • 同時転送数(クライアント側)上限の撤廃
      • サーバプッシュ

HTTP/2 CDN

実装

現在、多くのCDN事業者はオープンソースのリバースプロキシを使用しています。そして、以下のようにオープンソースのHTTP/2対応が進んでおり、2015年後半にはHTTP/2 CDNサービスが本格的に開始されると思われます:

  • Apache Traffic Server:2014年4月
  • Nginx:2015年9月

課題

サーバプッシュについては、単純なプロトコル変換でなく、ブラウザに先読みさせるコンテンツをCDNに指定する必要があります。ただし、SPDYにおいても同様のプッシュ機能がありましたが、CDNでは実装されませんでした。HTTP/2 CDNにおけるサーバプッシュは、先が見えない状況です。