CDNトラブルシュート(遅い)


CDNを利用しているサイトなのに、速度が出ない場合があります。原因として考えられる事項をまとめます:

CDNが適用されていない

これには以下の2種類の可能性があります:

  • 契約直後
    • CDNの設定を行ったが、その設定が伝播していない。CDNでは一般にDNSによるGSLB(リクエストルーティング)が行われています。この設定が有効になるには、数十分から数日程度の時間が必要です。
  • 契約超過
    • 使用量が一定量を超過し、CDNが強制的にバイパス(無効化)されている。無料CDN定額CDNでは、使用量が超過すると、CDN機能を強制的に無効化し、リクエストをすべてオリジンサーバに向ける場合があります。

キャッシュにヒットしない

配信サーバのキャッシュにオブジェクトが無い(キャッシュミス)場合、速度向上はありません。原因としては以下の2種類が考えられます:

リクエストルーティング(GSLB)のミス

国内からのアクセスが海外のサーバにリクエストルーティングされる事があります。ほとんどの原因は、CDN事業者の設定ミスです。ただし、国内の配信拠点の障害による意図的な迂回策である場合もあります。