ストリーミングのトレンド
4Kストリーミングの現状
- 4Kストリーミング(Ultra HD)は、少なくとも数年、普及しない
- Netflixによる米国トップ10ISPのスピードインデックス(配信速度)は3.5Mbpsである
- 一方、Amazon、Netflix、Comcastが4Kストリーミング(ビットレート15~20Mbpsのコンテンツ)をアナウンスした。
- それぞれ自社網での配信であり(Amazonはまだ少しだけ一般CDNを利用している)、これらの4Kストリーミングを一般CDNが配信することはなさそうである。
- また、Conviva社(動画用のマルチCDN、HDを1~2Mbpsの動画と定義)の最新のデータでは、CDNによる2Mbpsのストリーミングであっても、(米国では)品質上の問題が発生している。
- もし25%のコンテンツが4Kとなった場合、CPのトラフィックは40~50%増加するであろう。ボリュームディスカウントが望めるとしても、これは大きな負担増となる。
- しかし、この負担増に絶えられるCPはほとんどいないであろう(広告モデル事業者の場合、現実的には不可能)。
- Netflixについても、近い将来に、限定された量の4Kコンテンツを配信するのみである。
結論として、4KストリーミングはCDN事業者の利益増加には結びつかない。技術の問題ではなく、ビジネスモデルが成立しない。
CDNストリーミングの料金
- 2014年、単価は平均して20%下落した
- 2015年の下落率は15%と予想される(過去最も低い下落率)
- 契約金額の下落ではなく、トラフィック増加に伴う単価の見直しが多い
モバイルストリーミング
- モバイルは、ビデオトラフィックの1/4程度である
- モバイルにおけるビデオ視聴の主流はWifiである
その他
- ストリーミングトラフィックは増加している。しかし、多くのCPは、トラフィック増加を(事業収支という意味で)うまくコントロールできていない。