CDNトレンド概論
議論すべきポイント
- CDN市場セグメント;新規参入
- CDNの市場規模;ビデオの貢献
- CDNの成長トレンド;ソフトウェアダウンロードやゲームなどの非ビデオコンテンツ
- 通信事業者やキャリアによるCDN(自社構築は少ない、ほとんどは他社サービスのリセール)
- 大規模顧客の自社CDN化(トレンドとはなっていない。Appleはまだ自社CDNを構築中)
- Amazonは成長中、マーケットの均衡を破る可能性の高い存在
- QoS;CDN産業は、まだまだ品質に関して不十分
- 4Kビデオやモバイルについての影響
概論
- コモディティ(一般的な)CDNの価格(単価)は低下
- 昨年より20%低下
- 今年は15%の低下を予想
- CDN顧客のトラフィックは増加している
- トラフィック増加の要因となるドライバは登場せず
- Sling TVやPlayStation Vueなどが始まったがインパクトは小さい
- トラフィック増加の要因となるドライバは登場せず
- いくつかのCDN顧客が自社CDNを構築しているが、トレンドではない
- ソフトウェアや巨大オブジェクトのダウンロードが、メディア・エンターテイメントにおけるCDN成長のドライバとなっている
- モバイル端末のインパクトはまだ小さい
- 4Kストリーミングは、当面(数年ぐらい)CDNにインパクトを与えない(メジャーなコンテンツとはならない)
- Appleがサブスクリプションサービスを始めても、そのトラフィックを一般CDNへ流さないであろう
- 多くの新規参入があったが、新たな付加価値を持つサービスやコンテンツやモバイルへの変換を行うサービスだけが大きく成長している(Fastly, Yottaa, Instart Logic, TwinPrime, Rev SW, Kwicr)。
- ビデオの配信は自社でネットワークを持っていない限り儲からない
- ビデオはCDNのトラフィックで最大の割合をもつが、利益への貢献は小さい
- 量をベースとしたビジネス、規模の経済、トラフィック増加というモデルは一般的にはなっていない
- 企業買収はあり得るが、ビデオCDNについては無いであろう
- フルサービスのCDNにおいて、CDN事業者はビデオ/ソフトウェア/メディア配信に過度に集中している
- AzureはEdgeCast (Verizon) とパートナーシップを結んだ
- これらの脅威があるものの、CDNは今年もメディアビジネスで12~18%の成長をするであろう