CDNトレンド2016ストリーミング
4KとOTTの現実
- 4Kストリーミング(Ultra HD)は、少なくとも数年、普及しない。4Kの課題は技術ではなく、ビジネスである。
- 4Kの配信には15Mbpが必要であるが、Netflixによる米国トップ10ISPのスピードインデックス(配信速度)は3.44Mbpsである。
- プレミアムなコンテンツオーナーのみが4Kをテストできる。Netflixは4Kに追加料金を設定しているが、ほとんどのCPにおいては、ビジネスモデルが成立せず、4Kでコンテンツを提供することはできないであろう。
- 多くの人は4Kの配信コストを指摘するが、それ以外のワークフロー(撮影、編集、保存、トランスコード)コストも大きなものになる。
- たとえば、4Kエンコードは6倍の時間がかかる。
結論として、4KストリーミングはCDN事業者の利益増加には結びつかない。彼らが何を言おうと、本当のところは本気ではない(マーケティング戦略上の広告でしかない)。
鍋島補足
- Danは昨年も4Kに対してはネガティブなコメントをしており、本年も変わらない