CDNトレンド2016企業状況
企業動向
- Akamai
- 以下のような理由で、 2016年は、成長スピードが鈍化すると思われる。また、Wall Streetは、単純な配信ビジネスが3~6%縮小すると見ている
- 自社CDN、価格競争、マルチCDN、単価下落
- 以下のような理由で、 2016年は、成長スピードが鈍化すると思われる。また、Wall Streetは、単純な配信ビジネスが3~6%縮小すると見ている
- Amazon
- 成長し続けており、価格競争にも積極的である
- 今年も、新しい付加価値サービスが追加されるであろう
- AWS全体では、2015年の7,000億円から1兆円(2016)に売り上げを伸ばすであろう
- Comcast
- Comcast内部のみのCDNであるが、2015年Q4から、大きな商談を獲得し始めた
- 必要となる設備の整備やユニークなポジション(ISP内部のみCDN)のために、トラフィックの収益化には時間が必要だと思われる
- Google Cloud
- 開始されたばかり(まだベータ)であり、CDN収入は、ほとんどないであろう。しかし、注目すべき存在である
- Level 3
- 2015年に売り上げの伸びは減速したが、自社ネットワークを持っており、他社にくらべて利益率の点で有利である
- 2016年は、セキュリティ関連CDNビジネスだけで100億円を売り上げるであろう
- Limelight
- ネットワークに多額の投資を行った。
- いくつかの顧客から大口の配信を請け負ったが、その案件単価は非常に低い。このトラフィック獲得を第一にした戦略が正しいかどうかは、まだ判断できない
- Verizon
- ほとんどの入札(RFP)に(まだ)参加しており、大手顧客も(まだ)持っている
- Voliconを買収し、独自プラットフォームの構築に力を入れている
- Faslty
- 数ヶ月のフリーサービスを顧客に提供してでも、Fastlyから顧客を引き剥がそうとするほど、Akamaiを苛立たせている
- 今年の売り上げは倍増し100億円を達成するであろう
- ビデオが下半期の大きなプッシュとなるであろう
- IBM
- 一般的にはCDN事業者だとは思われていないが、Ustreamを買収しCDN事業も行っている
- 配信関連サービスにおける巨人となりうる存在であり、CDNはそのパーツのひとつである
CDNの位置づけ
- CDNは配信関連サービスにおける一要素(チェックボックス)でしかなくなっている
- さまざまな企業が買収によりポートフォリオを広げてる
- ビデオのためのエコシステムは拡大し続けており、それが未来の姿であろう
鍋島補足
- 業界動向についてはBizetyの記事が詳しい