New business models for monetizing mobile access
概要
MWC 2017(2017年2月28日)で開催されたMEFのパネルセッション。
スポンサードデータ(ゼロレーティング)の可能性について探る。
- キーノート
- Gary S. Greenbaum, Ph.D.,Co-Founder & CEO, Syntonic
- ビデオ
- パネルディスカッション
- モデレータ
- Chetan Sharma, CEO, Chetan Sharma Consulting
- パネリスト(紹介順)
- Adia Sowho, Director, Digital Business, Etisalat Nigeria
- Dan Rosen, Global Director of Advertising, Telefonica
- Gary S. Greenbaum, Ph.D.,Co-Founder & CEO, Syntonic
- Tim Sherwood, Vice President Mobility & IoT Solutions, Tata Communications
- ビデオ
- モデレータ
- MEFページ
サマリー
- スポンサードデータは、新しいモバイル広告のスタンダードとなる
- ブラジルでは30%のユーザがパケット上限に達する
- パケットリワードは有効
- TelefonicaはDatamiとブラジルでトライアルを開始、他の国(コロンビア、メキシコ、ペルー、アルゼンチン、ドイツ)においてもサービス開始を予定
- ブラジルでは30%のユーザがパケット上限に達する
- スポンサードデータは、モバイルにおけるブランディング広告を活性化させる
- モバイルにおけるブランディング広告はまだ成功していない
- ただし、ブランドはスポンサードデータについてよく知らない
- 多くのブランドは、スポンサードデータの存在自体を知らない
- 一方、モバイルオペレータは注目しはじめている
- オペレータは、アクセスからサービスへ軸足を移したがっている
- 大抵のオペレータはスポンサードデータを知っている
- 無制限データプランには、何らかのスポンサーが必要
- スポンサードデータは、ゲーム業界における新たなマーケティング手法となる(アプリ・プレインストールの置き換えられる)
- Reliance Game@India
- CPI (Cost Per Install)でみると 既存手法より40%効果的であった
- またこのコストで、30分の無料プレイ(パケット代も無料)を提供可能
- インストールだけでなくゲンゲージメントも得ることができる
- Reliance Game@India
- スポンサードデータ・エクスチェンジは、スポンサードデータを加速する
- 広告在庫(Inventory)販売は新しいスキルを必要とする
- 新興国のキャリアにとってインベントリ販売は全くの新領域
- スポンサードデータは、コスト削減にも役立つ
- ブラジルの銀行:アプリダウンロードと通信をスポンサードデータ化
- アプリのエンゲージメント:80%向上
- アプリのダウンロード:3倍
- 銀行窓口へ訪れる人:減少
- ブラジルの銀行:アプリダウンロードと通信をスポンサードデータ化
鍋島コメント
- 規則(ネットワークの中立性)問題については全く触れず、「マーケティング手法としてスポンサードデータが有効かどうか?」という議論に徹していた
- グローバルでは、いくつかのトライアルが行われており、マーケティングKPIの結果もディスクローズされはじめた
- CPI、エンゲージメント、ダウンロード数
- ただし、効果についての情報がまだ少ないため、出稿(ブランド)側からの認識が弱いところが課題である。しかし、この1年で大きな動きがありそう