SSLの普及率について各種統計を紹介します。
北米トラフィック
北米におけるアプリケーション別トラフィックについては、Sandvine社が調査資料を公開しています:
ただし、SSL比率という視点での調査結果は行なわれていません。そのため、この資料(2014年下期版)を元に、SSL化されているアプリケーション(背景色を黄色で表示)を足しこむと以下の結果となります:
| 固定SSL比率:19.16% | モバイルSSL比率:26.15% | ||
| Netflix | 34.89 | Youtube | 19.75 |
| Youtube | 14.04 | 19.05 | |
| その他HTTP | 8.62 | その他HTTP | 11.44 |
| 2.98 | その他MPEG | 6.32 | |
| BitTorrent | 2.80 | Netflix | 4.51 |
| iTunes | 2.77 | 4.49 | |
| MPEGその他 | 2.66 | SSL | 4.03 |
| Amazon Video | 2.58 | iTunes | 3.20 |
| SSL | 2.14 | Google Cloud | 3.07 |
| Hulu | 1.41 | Pandra Radio | 2.27 |
SSL対応サイト割合:13%
Webサイトのアーカイブを行っているarchive.orgが、上位30万サイトについてのSSL対応(アクセス可能)率を公表しています。これによると、サイトのSSL対応率は、過去2年間(2012年12月~2014年12月)において5%から13%まで増えています。
ChromeにおけるSSL率:60%程度
Chromeにおけるナビゲーション(リンククリック等)のSSL比率をGoogleのエンジニアが公開しています。これによると、2013年3月ごろには30%程度であったものが、2014年11月においては約60%の比率になっています:
ChromeについてはGoogleへのロイヤリティの高いユーザが多く、またGoogle自体がほとんどのサービスの常時SSL化をすすめており、これらの兼ね合いでSSL比率が高くなっていると思われます。
SSLの設定状況
Qualys SSL LABSがサービスしているSSL設定チェックツールの結果が以下のページで公開されています:
マーケティングとして価値のあるデータをピックアップ(2014年12月時点)すると以下となります(前記ツールによりチェックされたサイトが母集団であり、実際の統計とズレがありうる点に注意が必要です)
| 項目 | 補足 | サポート率(%) |
| EV証明書 | より厳密な企業証明書 | 9.7 |
| SPDY | Googleの次世代HTTPプロトコル | 6.3 |
| SHA256 | 証明書に対するより強固な暗号化 | 29.1 |
| Strict Transport Security | 常時SSL | 2.4 |
| Forward Secrecy | フォワードシークレシー・暗号鍵を毎回生成 | 58.0 |
SSL発行機関のシェア
カナダのE-Soft社により、証明書のシェアが発表されています:
トップ5(2013年11月付け)については、以下となっています:
| 順位 | 発行機関 | シェア(%) |
| 1 | GoDaddy | 20.34 |
| 2 | GeoTrust | 17.19 |
| 3 | COMODO | 10.30 |
| 4 | Verisgin | 6.24 |
| 5 | DigiCert | 5.54 |