SSL:マーケターとしての必要性


Webサイトのマーケティングという視点でも、サイトのSSL化は大きな意味を持つようになっています。

ランキングシグナル

InternetにおけるSSLの重要性の高まりとともに、Google社は2014年7月に、​サイトのランキング(検索順序)においてSSLサイトを優遇すると宣言しました。現状では、SSLは、サイトランキングにおいてそれほど大きな影響を与えていませんが、今後、Googleは、この影響度を上げていくと宣言しています。

リファラ取得

大抵のブラウザは、HTTPSサイトから通常のHTTPサイトに移動した場合、リファラ(リンク元情報)をHTTPサイトに送信しません(RFCで規定された動作です)。一方、多くの有名サイト(Google、Facebook、Twitter等)はすでにHTTPS化を行っており、これら有名HTTPSサイトからのトラフィック流入を計測するには、ユーザサイト自体をHTTPS化する必要があります。

補足

  • HTTPS版Google検索の場合、検索キーワード(Pパラメータ)をサイトに送信しません。そのため、サイトをHTTPS化しても検索キーワードを得ることはできません。
  • Googleの場合、ウェブマスター ツール(Google検索における登録サイトの監視サービス。タグ型ではなくGoogleにおける検索結果を利用​)を使用することで、Googleにおける検索キーワードを知ることができます。
  • Googleで無理やり非SSLサイトで検索を行うには、以下のように”nord=1″をパラメータにつけます(ただし、Chrome等のプリロードHSTSが実装されているブラウザでは、ブラウザが強制的にHTTPSサイトにアクセスしてしまうため、IE等で実行する必要があります)。

nord

非SSLサイトに対するワーニング表示

Chromeのベータ版では、オプション機能(デフォルトでは無効)として、非SSLサイトに対し以下のようなワーニングを表示する機能を実装してきました。

chrome-beta

Googleがこの機能を近々にデフォルト有効化するとは思えませんが、Googleの常時SSLに対する本気さ度合いはうかがい知れます。